クロースドノート

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あいみょんに心奪われたGOOD NIGHT BABY@横浜アリーナ


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2019年12月17日~18日に横浜アリーナで行われた、あいみょんワンマンライブに行ってきました!

2019年2月に発売されたアルバムを引っ提げての全国ツアー。

遂に千秋楽、横浜アリーナあいみょんがやってきた!

 

2017年末からあいみょんにハマって今年で2年、

私にとってはこれが初ライブ。

セトリをダイジェストで振り返りながら、

記念すべき初あいみょんの感想を綴っていきます。

 

一曲目はこちら。

ら、のはなし

ら、のはなし

 

開演時間19時を過ぎ、会場が暗転。

イントロが流れると徐々に開ける幕の中から、ギターを弾く一人の若きシンガーソングライターとバックバンドの姿が照明に照らされる...!

 

このまま二曲目へ。

今夜このまま

今夜このまま

 

おお、いきなり昨年のタイアップ曲!

ガッキーのドラマの主題歌で記憶に新しい(?)ということで、観客も少しずつ乗ってきます。

 

まだまだ止まらない前半。

3曲目は、

ふたりの世界

ふたりの世界

 

あ『いってきますのキス

おかえりなさいのバグ

おやすみなさいのキス

まだ眠たくないの~』

 

客『せぇぇっくす!!』

 

初日の私は

このコール&レスポンスに度肝を抜かれた。

ちゃんと歌詞どおりです、ええ。

 

4曲目。

 

このときの照明演出がまさにMVの世界観そっくりそのままで、非常に興奮しました!

ここで、観客のギアも一...いや二段階それ以上に上がったのではないでしょうか。

 

2017年末の関ジャムで『愛を伝えたいだとか』の歌詞を考察する回を見たのが、あいみょんググるきっかけにもなりました。

(あいみょんは2018年にブレイクするとコメントしていた回でもありました)

 

このまま7曲目まで立て続けに歌って、MC。

 

中盤で興奮ポイントはやはりこの曲のアコギ弾き語りが始まったとき。

 

この曲中、会場が真っ暗になり、あいみょんにだけスポットライトを当てているだけの時間。

あいみょんの歌声に私含む観客全員が暗闇のなか心奪われていたと思います。

自殺をテーマに歌った衝撃的な曲に、

あいみょんに照らされる微かなスポットライトがまるで希望の灯のよう。

生きて、生きて、生きていたんだよな。。

 

この次の『恋をしたから』の弾き語りも素晴らしかった。

恋をしたから

恋をしたから

 

中盤、MCを挟んで、

インディーズ時代の曲を披露するとのこと。

それがこれ!

おっぱい

おっぱい

どうやら、ライブではなかなかやらなかったレア曲だと。

お客さんの中に、小学生の娘さん連れてきたお父さんがおりましたが、親子共々どんな気持ちで聞いてたんだろう...とそこが気になってしまった笑

 

後半戦。ここからが凄かった。

緩急自在のセトリを組んだあいみょん天才。

鯉

夢追いベンガル

夢追いベンガル

落ち着いた曲が続いてたところに、鯉→夢追いベンガルで照明も明るくなり、観客のボルテージを再び上げていく!

ここまでステージのど真ん中で歌を届けてたあいみょんが、

ギターを置いて、マイク片手にステージ横の観客席にハイタッチしながら、右へ左へ駆け抜ける!

歌い終わると息切れ寸前な状態になってて、

心配になったが笑

 

ファンの間では過激な歌詞で有名な、ブレイク前のシングル。

こんな過激な歌詞なのに、

ライブでは明るくこんなに盛り上がることができる曲に化けるのかと心底驚いた。

観客が一斉あいみょんに向かって『しねえええええ』という合いの手を送る光景は何ともカオスだった。

 

待ってました!

マリーゴールド

マリーゴールド

 

『貴方解剖~』からの『マリーゴールド』、

こんな気持ちいい落差ありますか??

横浜アリーナ中の観客揃って「待ってました!」という雰囲気に溢れてました。

 

MCで、

「2017年に作った、私の音楽人生を変えた一曲をやりたいと思います。」

とコメントした瞬間、内心もうガッツポーズ!

 

昇 天 。

僕の心臓のBPMは190になったぞ...!

あいみょんの曲で一番ガツンと心を鷲掴みにされました。

今、生で聴いてるんだという感動。

観客の一部合唱もこのときだけはアリだと思いました。

歌詞ちゃんと出てくるもの。

歌っちゃうよね。

 

締めは...

GOOD NIGHT BABY

GOOD NIGHT BABY

 

タイトルからして、夜公演の締めにふさわしい!

良い夜をありがとうー!

GOOD NIGHT BABY !

 

今回初参戦してビックリしたこと↓

あいみょんがラスト二曲と言ったとき、

「まあ、アンコールあるだろうな」と

裏読んでたらまさかのアンコール無し。笑

今回のツアーだけかな?分からないですが、テンポよく二時間きっかり終わるというのは案外良かったかもしれません。

 

一人参戦でも問題なし!↓

本音漏らしてしまってますが、

本当に老若男女問わずに一人で参戦されてる方々が多かったように見受けました。

ライブ中は友達兄弟家族恋人連れもあいみょんに夢中になってるわけですし、

もちろん私自身もステージ上のあいみょんしか眼中になかったので楽しんだ者勝ちですよ!

 

新規でもすぐに楽しめるライブ↓

去年からブレイク中ということもあり、

あいみょん気になってる人多いと思います。

私自身、シンガーソングライターのライブに参戦したのは初めてでした。

失礼を承知で言っちゃいますが、

曲特有のコールや合いの手、タオル回す振り付けを覚えなきゃいけないアーティストがあるじゃないですか(ごめんなさい)

新規にもハードル高いそういう縛りが

あいみょんのライブには無かったので、

そこが、老若男女親しまれているのかなとも

個人的に思いました。

 

さて長くなってしまいましたが、

生であいみょんの歌を聴くことが出来て

もっと追いかけ続けたいと思えました。

では、これにて。

 

相棒の次に同期のサクラを見て一息付く水曜日の夜。


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水曜日の日テレ22時に、脚本遊川和彦氏・主演高畑充希がキャスティングされると、
2年前の夏に放送された『過保護のカホコ』を思い出す。

現在毎週水曜日22時から日本テレビ系で放送されている『同期のサクラ』は正にこの二人の再タッグなのだ。


タイトルの第一印象からして、
水曜日にお仕事ドラマかよ~と敬遠したくなるが、
高畑充希がバリバリキャリアウーマンとか
そういう設定ではない。

 

第3話からしっかり見始めてみたが、
このドラマは(旬の若手俳優をキャスティングしてるあたりから)
悩み多き20代社会人にエールを送ってるドラマなのかなと感じた。

 

高畑充希橋本愛竜星涼新田真剣佑岡山天音

朝ドラファンからすればニヤニヤな組み合わせである。

 

「こんな同期が欲しかったな~」
「こんな上司いるいる~」
「こんな風にズバズバ物を言いたいな」

 

現実世界はそう簡単に行かないが、
ドラマの中では、
会社の中でこうありたい理想な社会人像を、
ファンタジーとして描いてくれる。(もちろん作品内でも衝突もあるが)

ましてや週の折り返し地点になる水曜日の夜に「明日からも仕事頑張ろう!」と言う気にさせてくれる。


また、森山直太朗の”さくら(2019ver)”が絶妙なタイミングで流れて泣かせにくる感動のクライマックスも用意されている安心感も。

 

唯一の不安は、
主人公の桜が同期のために尽力すればするほど、自身の夢から遠ざかっていることくらいだろうか...(遊川脚本ならではの描写)


細かいところを突っ込みたくなる方はおられるだろうが、たかがドラマされどドラマ。
シンプルに若手俳優たちの熱き演技を見届けてあげようではないか。

 

昨夜の第5話が終わり、同期編は今回で一区切り。

このドラマの斬新な設定は、
2019年からの回想として
第一話=2009年
第二話=2010年
...と1話ごとに1年消化していく流れになっているところである。
特に連絡手段がガラケーからスマホに移行しつつある演出も見れて面白い。
このままいけば最終話(おそらく10話目)は2019年現在となるのだろうか。

 

折り返し地点なので、まだ間に合います。

公式Youtubeが第一話から各話5,6分にまとめたダイジェストを配信しているので、
ぜひ一気見して、来週の第6話を見て欲しい。

YouTube

『アルキメデスの大戦』の絶妙なシナリオ構成に唸らされた2019年の夏。


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こんばんは、とにくろーすです。

2019年の夏に公開された邦画でオススメするならどれ?と問われたら、

私は迷いもなく『アルキメデスの大戦』を勧めるだろう。

 

 

歴史物のフィクションは、
史実で結末が分かっているからこそ、
分かりきっている結末に至るまでの丁寧なシナリオ構成がとても大事になってくる。

本作はまさに、この分かりきっている結末を逆手にとって魅力的なシナリオに仕上げていたのである。

SNS上での口コミも軒並み好評であるのも頷けた。

この映画は例えるならば、
囲碁のルールは分からないけども物語の面白さに引き込まれた『ヒカルの碁』や、
ドラマ『ガリレオ』のように数式が分からなくても楽しめる感覚ですね。
もちろん歴史に疎くても問題ありません。


さて、この映画の主人公は、
櫂直(かい・ただし)という帝大出の元学生である。
「美しいものは測りたくなる」
「数字は嘘をつかない」
といった口癖がある、100年に一人といわれるほどの天才的な数学センスの持ち主。

 

時は1933年(昭和8年)。
当時、海軍内部では「これからの戦争は航空機が主力となるから空母を造るべし」と唱える山本五十六らと、
「世界一巨大な戦艦を作って、帝国海軍の軍事力を誇示するべし」と唱える平山中将らの派閥に分かれていた。

櫂はひょんなことから海軍の山本五十六と出会う。
山本五十六らと対立する平山中将の巨大戦艦の見積書の不正を暴いて欲しいとの依頼を受ける。

ー以下、ネタバレ込みの感想を綴ってます。ー

 

 

 

軍人嫌いの櫂であったが、
山本五十六から巨大戦艦を造れば必ず日本は戦争への道を辿ることを聞かされ、
さらに国民が汗水垂らして納めた税金が莫大な建造費に費やされてしまうことに憤慨を覚え、海軍省に入省することを決める。


「巨大戦艦を造るのに何故空母案よりも安く見積りが出せたのか?」

櫂は2週間後に迫る造艦計画最終決定会議までに奮闘する。
なお、対立派の巨大戦艦の設計図は軍事機密にあたるので、手に入らない。
それならば、と櫂は横須賀に停泊中の戦艦“長門”を実測し、このデータを元に巨大戦艦のオリジナル設計図を完成させる。
その設計図をもとに本来かかるはずの実際の建造費を求めていくという計算である。

 

巨大戦艦派の妨害に遭いながらも、
最終決定会議当日では、
空母案の2倍近く、およそ2億円の建造費が掛かることを
見事に数学的根拠を使って、見積書の虚偽を明らかにする。


巨大戦艦の見積書の不正を暴いたことで、櫂や山本五十六ら空母推奨派の勝利と思われた。

しかし、ここから平山中将がこの見積額を安く掲示した理由について語る。
日本が2億円近くの国家予算をかけていると他国に知られたら、他国はより日本を警戒してくるであろう。
見積額をわざと安く出すことで、
他国に警戒されずに巨大戦艦を造ることができる。
敵を欺くにはまず味方から...という理論で、予想もしない巨大戦艦が突然洋上に現れれば相手は恐れをなして戦意を失うであろう、と。

 

この見解に海軍大臣も感嘆し、
平山中将の巨大戦艦案が認められようとした、その瞬間。


...櫂は平山中将の巨大戦艦の設計図から、ある欠陥を見つける。
それは船首と船尾だけ高波に耐えられる構造に成っていないという指摘である。
通常時なら問題ないが、万が一高波にさらわれた場合、この巨大戦艦は沈没すると断定する。

櫂のオリジナル設計図と実際の設計図を見比べて、平山中将は櫂の指摘を受け入れる。
むしろこのとき、平山は櫂の天才的な数学センスに惚れ込んだのであろう。

 

平山中将は責任を感じ、自らの巨大戦艦案を却下してほしいと海軍大臣に懇願する。
その結果、山本五十六らが提案した空母案が採用されることとなった。

ここをもって、巨大戦艦の建造計画を阻止することが出来たのである。
櫂の完全勝利となり、日本が戦争へと向かうこともないだろう。


しかし、冒頭5分で巨大戦艦沈没を目にしている(太平洋戦争の顛末を知っている)我々は、この物語がハッピーエンドで終わるはずではないことは既に分かっている。

しかし、上映時間も残り30分を切っている
段階で、どうやって風呂敷を畳むのだろうか...。

ここからの怒涛の展開が本作のシナリオ構成に唸らされた要因である。


回想シーン。
櫂が海軍省に入省したばかりの日に時が戻る。
ここで空母案を推奨していた山本五十六らの本当の狙いが明らかになる。

櫂が巨大戦艦の見積書の不正を暴けば、
山本五十六らの空母案が自動的に予算へ通ることになる。

この予算で造る航空機および空母はアメリカ艦隊基地を奇襲攻撃するため。

基地の場所は...

 

そう、ハワイ真珠湾 である。
非戦派といわれていた山本五十六もまた軍人の一人であった。


櫂が見積書の不正を暴いても暴けなくても結局戦争への道を回避できないルートへ辿っていたのである。
軍人嫌いで戦争反対だった櫂の思いと裏腹に、時代のうねりは戦争へと突き進んでいくのだった。
先の最終決定会議での勝利は皮肉にも真珠湾の奇襲攻撃に繋がっていく。


最終決定会議から数日後、
櫂は平山中将から呼び出される。
用件は、共に巨大戦艦を造らないかという誘いであった。
先日の会議までは目の敵であった平山中将からのまさかのオファーに櫂は戸惑う。

 

櫂「この艦は怪物だ、生み出してはならない!」

巨大戦艦は日本を戦争へ歩みませる危険性をはらんでいる。
国民も勝てると思い込んでしまうから、造ってはならない。
そう主張する櫂に、平山中将は衝撃的な一言を浴びせる。

 

平山「もう、君はすでに生み出しているではないか。」

櫂自身が長門の設計図を元に巨大戦艦のオリジナル設計図を描いたとき、
この美しい巨大戦艦を造ってみたいと思ったのではないか?
そう突っ込まれ、櫂は言葉に詰まってしまう。
戦争反対派の櫂だが、
彼は長門を眺めて戦艦の美しさに惹かれていた。
櫂が横須賀で長門を美しいと言わしめたシーンを描いていたのはこの為にあったか...


平山は続ける。
「私も君と同じことを考えているよ、アメリカと戦争をしたら確実に負ける」

 

満州国建設や国際連盟からの脱退で
日本は国際社会から孤立。

日本を敵対的な目で見てくる諸外国が多い中、戦争をしないという選択は国民が許してはくれないだろう。
何しろ、今でも日露戦争の勝利に酔いしれている国民そして軍部が大多数を占めているからだ。

工業力が日本の50倍以上あるアメリカと戦争が起きれば日本は確実に負ける。

日本人は負け方を知らない。
最後の一人になるまで戦おうとする。

そうなれば確実にこの国は滅びる
そうなる前に手を打たねばならない。

大日本帝国そのものを象徴する、世界一美しい巨大戦艦を造る。
その巨大戦艦が沈没すれば、日本国民はとてつもない絶望感にうちひしがれて戦意を失う。

日本国が滅びることを阻止できる。

 

この説明を平山が語っているとき、
そういうロジックで来たかー!と唸らされてしまった。
さっきまで目の敵であった平山が、数学の天才と言われた櫂より一歩先を見据えていたというところに鳥肌が立ってしまった。


櫂「つまり、この巨大戦艦は沈没させるためだけに造る...?」

 

平山「そうだ。そして、この艦の名は、、、『大和』。」

劇中通してここで初めて、『大和』の名前を出してくるところに内心震えてしまった。
『大和』という2文字が日本という国を如何に象徴的に表しているか、説明は要らないだろう。

そして、ラストは『大和』の出撃シーンで締め括られる。
(冒頭のシーンを繰り返さなかったのが好感が持てた)

 

櫂が『大和』を見送ったあと同僚(?)に漏らした言葉が櫂自身の悔しさまたは悲しみを想像させられるし、
『大和』が作られた真意を何も知らず、笑顔で見送る同僚と、涙を流す櫂の対比が辛すぎる。

映画はそのままエンドロールへと入り、
サントラに収録されている本作のメインテーマが館内に響き渡る。
本作の壮大さを見事に表しているこのメインテーマがまさにベストマッチで、映画の余韻に浸らしてくれた。


起承転結の“転”→“結”に至る展開がとても唸らされる『アルキメデスの大戦』、オススメです。

NHKよるドラ『だから私は推しました』は後半戦からが森下脚本の本領発揮!

 


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※画像はNHK公式サイトより引用

 

本日二度目のこんばんは、とにくろーすです。

 

この夏、NHKよるドラ『だから私が推しました』がとんでもなく面白い!!

 

NHK総合にて毎週土曜23:30から30分間の放送なのだが、この30分間があっという間に過ぎるほど、濃密なシナリオなのだ。

 

先週、全8回のうち第4回まで放送され、
物語は折り返し地点を迎えている。

個人的には明後日放送される第5回の後半戦から更に面白い展開になってくるのではないかとワクワクしている。

 

何せ、本作品の脚本を務めているのは...
森下佳子氏であるからだ。

 『だから私は推しました』脚本家・森下佳子が語る「地下アイドルの“危うさと美しさ”」 | 文春オンライン

 

同氏が脚本を務めたNHKでの代表作といえば、
朝ドラ『ごちそうさん』(2013年)、『おんな城主直虎』(2017)が挙げられる。


森下佳子氏の脚本は、毎回ラストの引きが絶妙な構成に加えて、
ご都合主義で完結させずに日常および人間の光と闇の両面をリアルに描いてくる容赦なさがとてつもなく素晴らしい。

 

本作でも毎回ラストで新事実を明かしつつも、
それでも事件の全容が見えてこない不気味さが
我々視聴者の興味を引き立ててくれるのだ。


『だから私は推しました』という物語は、
アフター5はヨガやジムに通い、SNS映えするレストランで女子会を楽しみ(?)、週末は彼氏とデートするOLだったヒロイン・遠藤愛が、
失恋を機に、地下アイドル「サニーサイドアップ」(というよりは、メンバーの栗本ハナ)に惹かれていく様子が描かれている。

そして、瓜田という男(ハナにしつこく付きまとう太客)をマンションで突き落とすまでに至った経緯として、
地下アイドル「サニーサイドアップ」(以下、サニサイ)にハマっていく自分と自らの推しであるハナと歩んだ二人三脚の1年半を、
ハライチ澤部演じる聖護院刑事に語っていくという構成である。


8月17日(土)に放送された第4回では、
ハナをアイドルサマーフェスの大舞台に立たせるために愛が奮闘し、
その甲斐あって、サニサイはその大舞台に出場することが出来、
ハナにサイリウムの光の海という憧れていた景色を見せてあげることができた感動のラストシーンとなった。

...だが、ここで綺麗にめでたしめでたしとしてくれないのが森下脚本の恐ろしさである。

 

そもそもアイドルサマーフェスに出場するには、
他の各アイドルグループがひしめき合う中で
最多獲得票数を得なければならない。
CDに付いてくる投票券で投票し、
一人何票入れてもよいシステムである。
つまり、大金持ちのオタクが居れば居るほど有利になる。
どこかで聞いたことのあるシステムですね。

 

愛もサニサイの票数を増やすためにある行動に出る。

サイリウムの光の海が流れるシーンの合間に

突然、
スマホのカメラ越しに妖艶な化粧とランジェリーなドレスをまとう愛の姿が映る。

 

 

 

いわゆる、アダルトライブ配信に手を出してしまっていたのである。
(もちろん、現時点では会社もオタ仲間もハナもその事実は知らない。)


ハナを大舞台に立たせるためなら何だってやるよという愛の貢ぎ方はとうとう引き返せないところまで来てしまった。
(バイト掛け持ちしてるハナに現金を直接渡すシーンも同様ですね...)


森下氏脚本のドラマは、
主人公の行動を綺麗事で終わらせない。
必ず避けては通れない茨の道を歩かせる。

 

例えば、これはNHKで脚本を担当した『ごちそうさん』・『おんな城主直虎』においても一貫して描かれている。

 

朝ドラ『ごちそうさん』では、
ヒロインのめ以子が戦時下で生きていくためなら闇ルートで食べ物を買うといったシーンや、また終戦直後になれば闇市で商売をするシーンもあった。

 

大河ドラマ『おんな城主直虎』では、
井伊家が生き残るために、幼なじみの家老・小野但馬守を主人公の直虎自らの手をもって槍で処刑するというエグいシーンがあった。
当時、ネット上では“槍ドン”で言われるようになった衝撃のシーンでした。

 

さて、『だから私は推しました』もこのあとどのような展開が待ち受けているのか。

次回予告によると、
サニサイのメンバー間において内部分裂が起こったかのように捉えられるシーンが流れた。
アイドル側はキラキラなまま描いてくれるだろうという自分が甘かった。
ここにきてアイドルグループの内部にまで、切り口を入れてくるとは...本当に容赦ない(誉めてます)。

 

第4回でアイドルサマーフェスに出場できたものの、
それから1年、瓜田を突き落とした日がサニサイの解散ライブ当日であるという衝撃の事実。

念願のアイドルサマーフェス出場から解散ライブに至るまで、愛とハナ、そしてサニサイに何が起こったのか?

第5回(8月24日放送予定)からの後半戦が楽しみである。

はてなブログデビュー。

こんばんは。

とにくろーすです。

 

小学校時代から現在に至るまで、

映画やドラマや特撮を毎クール必ずよく見るテレビっ子アラサーです。

文字数に縛られない感想をアウトプットしたくなったので、

はてなブログデビューします!

 

記念すべき第1号記事は、あのNHKよるドラです。