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地上波からサッカー番組が消えるメリットとデメリット


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先日、TBSのサッカー長寿番組である『スーパーサッカー』の放送終了がニュースになりましたね。

昨夏のやべっちFC終了のお知らせがあったときと同様に、
SNS上ではサッカーファンはもちろん、現役サッカー選手もショックを受ける声が広がりました。

時代の流れとはいえ、テレビが情報源だった時代を生きてきた世代としては寂しいですね...。

歴代の主な地上波サッカー番組を挙げてみます。

すぽるとマンデーフットボール(フジテレビ)
かつて、海外サッカーを知るならこれを見るべし!といったすぽると内のコーナーでしたね。
各国リーグのハイライトで流れるBGMもセンスあって今も耳に残ってますね。
(リーガ・エスパニョーラのラテン系BGMが一番好み)

 

やべっちFC(テレビ朝日)
日曜日の深夜に放送。
日本代表とJリーグの応援に力を入れており、Jリーグの各チームのキャンプに密着した『デジっち!』は各方面から好評を呼んだ。
『クラブヒストリー』も好きな特集の一つでした。
地上波放送は終了しましたが、DAZNに移籍して番組のコンセプトそのまま『やべっちスタジアム』として再始動しました!

 

スーパーサッカー(TBS)
唯一、Jリーグ創成期の1993年から放送され続けてきた長寿番組。
土曜日の深夜に放送。土曜日のJリーグを振り返るにはうってつけ。
学生だった当時は、アシスタントの加藤未央さん目当てで見ていたかもしれません←

 

サッカーアース(日テレ)
南米サッカーとクラブW杯に力を入れているサッカー番組。
元ジャニーズの○越君がメインMCでしたね。

 

⑤FOOT×BRAIN (テレビ東京)
サッカー関係者だけでなく、多くの業界人やタレントをゲストに招いて『日本サッカーが強くなるためには...?』というテーマにリンクさせながらMCの勝村さんを交えて語る番組。
去年は日向坂46の影山さんが初登場でいきなり爪痕を残して反響を呼びましたね笑


【番外編】
Jリーグタイム(NHK BS1)
NHKBS1なので、地上波ではないのですが、
サッカー番組の中では最もゴールデンタイムに近い時間に放送されています。
土曜日のJリーグが終わった直後にすぐ全試合ハイライトが見れます。

 

Jリーグが誕生して27年。
このタイミングで地上波からサッカー番組がほとんど消滅してしまうことで、どんなメリットとデメリットがあるか整理してみようというのが今回の主旨です。

メリット・デメリットそれぞれ3点ずつ挙げさせてもらいました。

 

まずは、メリットから。

▶▶メリット①:深夜まで夜更かしする必要がなくなる!
上記の地上波サッカー番組を見ていた方々は分かると思いますが、どれも放送時間が深夜帯だったんですよね笑
土曜の深夜はまだしも、日曜~月曜は(学生でも)起きていなきゃいけないのがしんどかった覚えがあります泣
今はDAZNの見逃し配信があるので、
自分の空き時間にハイライト等を見ることが出来るのは大きいですね。


▶▶メリット②:より専門性の高いサッカー番組がネット配信などで観られる!
サッカーチームや各国リーグそしてサッカーのルールに詳しくなると地上波の当たり障りない内容では物足りなくなってしまいます。(FOOT×BRINは除く)
DAZNへ行けば解説者やゲストがこと細かく試合や戦術について語ってくれるので勉強になります。


▶▶メリット③:新規・一般ファンが流入してこなくなる!
このメリットって、
“既に国内or海外サッカーが好きになってる固定層”からの視点になっちゃうというのが皮肉...。
言葉はよろしくないですが、
サッカーを知ってる者同士、内輪だけで楽しめますよ。
『サッカーまたは応援チャント知らないならスタジアム(またはゴール裏)に来るな』と言っちゃってるようなもんですね...。
果たして、そんなことでいいのだろうか?

個人的には、Jリーグのゴール裏は入りにくいイメージが未だにありますね。

 

 

次に、デメリットも3つ挙げていきましょう。

 

▶▶デメリット①:新規・一般ファンが流入してこなくなる!
先ほどのメリット③自体がデメリットになっちゃってるアレですね。
新規一般ファンの獲得が難しくなるのではないか?という見解です。

今、
『たまたまチャンネル回して見てたら、サッカー番組やってた!Jリーグの試合、うちの地元でもやるかな?』...と興味をもってくれる一般人はどれだけいるのでしょうか...?

四年に一度(ワールドカップイヤー)だけ、日本代表の試合を見る日本人が増えるかもしれませんね。

お祭りに乗っかるのは全世界共通ですから笑
2011年アジアカップ~2014年ブラジルW杯のザッケローニJAPANは新規・一般層の開拓に一役買ったと言えるでしょう。
(個人的に日本代表人気のピークは2014年で一旦終わったと思っています。
でも、W杯出場や勝利を決めるたびに渋谷スクランブル交差点でやるドンチャン騒ぎだけは流石にドン引きします(笑))


▶▶デメリット②:固定層の多様化・専門化がより加速!
これは今回の件以前から既に言われてきてるかもしれませんが。
同じサッカーファンという中でも、それぞれ棲み分けが生じている状態ですよということですね!
『自分が応援しているチームまたは選手だけ見られれば良い』、『ゴール裏で叫ぶことが大好き!』、『主にイングランドプレミアリーグしか見ない』...といった感じでしょうか。
地上波のサッカー番組が放送されていた頃は、
国内・海外ともに(内容が深いかどうかはともかく)満遍なく取り上げてきていたので、
とりあえず誰もが浅く広く知識を得られていたと思うんです。

海外サッカーもJリーグも日本代表も浅く広く程度なら分かるよというオールマイティーなサッカーファンがこれから減ってしまうのではないか?と考えます。


▶▶デメリット③:ジュニア世代に日本サッカーの情報が行き渡らなくなる!
これが一番大きな問題かなーと思います。
小学生にサッカー指導をしていますが、
Jリーグのチームや選手を知ってる子達がほとんどいないんですよね。
(バルセロナ人気が高いので、ヴィッセル神戸イニエスタ選手だけ知ってる子は多いですが笑)

もちろん日本と欧州のサッカーレベルが段違いということもありますが、
日本の子供たちにとって一番身近なプロサッカーリーグに興味を示さなくなってきてるのは非常に不味いことじゃないだろうかと危惧してしまいますね。

スマホタブレットによる動画視聴が普及してきたとはいえ、
連絡手段として使わせることを除いて、
小学生のうちからスマホを触らせる保護者はまだまだ少ないと思うので(?)、
何気なくチャンネルを回してたらサッカーのハイライトが流れている"テレビ"というものががやっぱり貴重な情報源になるのではないでしょうか。

 

 


【まとめ】じゃあ、どうすればいいの?
★『Jリーグタイム』をBSだけでなく地上波でも流す!
→これが一番手っ取り早いと思います。
地上波版はBSよりも少し尺を短くして、一般層にも知名度がある対戦カードをピックアップして、簡潔に分かりやすくハイライトを流しながら、スタジアムの魅力も併せて伝えても良いんじゃないかな。

 

★テレビ局と日本サッカー協会Jリーグがタッグを組んで、新たな放映サービスを新設!
DAZNが去った後のJリーグの放映権はどうなるのでしょう...?
だとしたら、国内全体でこのような働きかけをしてほしいなという希望的観測。


★常にJリーグのクラブがアジアチャンピオンで居続ける!
→アジアチャンピオンに輝くと、クラブW杯に出場できます。
日本ではあまりピックアップされませんが、ACLも含めて世界的に注目される大会です。
2016年のクラブW杯決勝を覚えていますでしょうか?
鹿島アントラーズレアルマドリードに善戦した試合です。
この日は、普段サッカーを見ない層をも釘付けにし、日本中しまいには世界中にアントラーズの名前が知れ渡る日となりました。
結局、世界的に注目される場で熱くて面白い試合を魅せれば、皆見てくれるんですよね。
毎年、クラブW杯に出る意気込みでJリーグクラブにはアジアチャンピオンを獲りにいってほしいです。

 

気づいたら、これからのJリーグの展望を語ってる流れになってしまいました笑

 

どれも理想論ですが、3番目は割と本気で取り組んでもらいたいなと僕は願っています。

 

そしてまた日本サッカーが強くなって、注目されて、地上波にサッカー番組が溢れる時代が戻ってきてほしいです!!