ぺこぱになって全肯定しようじゃないか。
普段お笑いに疎い私が、
久しぶりに漫才を何度もリピートしてしまうくらい面白いコンビに出会った。
先日行われた、M-1グランプリ2019ファイナリスト:ぺこぱである。
現在、ぺこぱは、
ボケ→シュウペイさん
ツッコミ→松陰寺太勇さん
となっている。
シュウペイさんのボケに対する、
松陰寺太勇さんのツッコミが斬新なのである。
どのような雰囲気の漫才なのか、まとめてみた。
シュウペイ→シ(ボケ)
松陰寺太勇→松(ツッコミ)
シ「突然なんだけどさ、タクシーの運転手なんてやってみたいなと思って」
松「タクシー運転手か...良いじゃないか。」
シ「運転手やるから、お客さんやって!」
松「悪くないだろう。」
シ「ブンブーン」
松「へい!タクシー!」
シ「ドーン!」
松「うわ、痛ってえな!どこ見て運転してんだよ!?...って言えてる時点で無事で良かった!無事であることが何より大切なんだ...。時を戻そう。」
~もう一度(笑)~
シ「ブンブーン」
松「へい!タクシー!」
シ「ドーン!」
松「二回もぶつかるってことは俺が車道側に立っていたのかもしれない!まず、誰かのせいにするのは止めにしよう...。時を戻そう。」
~タクシーに乗車~
松「運転手さん、新宿駅までお願いします」
シ「かしこまりました。ちなみになんですけど、新宿駅って何ですか?」
松「知らない...んだったら、教えてあげよう!そうだ、知識は...水だ、独占してはいけない。ふふふ」松「どうもありがとう。運転手さん、俺がナビするから任しといて。」
シ「ありがとうございます!」
松「じゃあ、その信号を右で」
シ「ということは左ですね」
松「え?いや、じゃあそこの信号を右に曲がってください!」
シ「左ですね」
松「聞いてますか、運転手さん!その角を右に曲がってください!」
シ「左ですね」
松「いや、右だって言ってるのに、何で三回も左に曲がると、右になってるっ!ごめんね、運転手さん...」
シ「お客さん、大丈夫ですよ。ナビついてるので。」
松「俺がナビしてた時間を返せ!!...って言って実際に時間が返ってきたよーって人?(お客さんに向かって質問) いないな。」
お分かりいただけたでしょうか。
文字だとなかなかこのコンビ独特の間が伝わらないですが...ぜひ続きも動画で見ることをオススメします。
『急に正面が変わったのか...?』
『さっき取った休憩が短かった』
あたりも面白いし、特に後者は働き方改革に絡めたかのような良いツッコミするなあと感心しました。
ぺこぱの松陰寺太勇さんは、
相方シュウペイのボケに対して、ツッコミはそれを否定せず全肯定してるんですね。
しかも、ツッコミのあとに放るナルシスト風な名言格言が素晴らしい!笑
『知識は水だ、独占してはいけない』が一番気に入ってます笑
ぺこぱの漫才を見てると、
相手に怒る前に、まず何故そうなってしまったか様々な可能性をポジティブに考えたうえで、冷静になってますよね。
(すぐキレる人は本当に参考にしてほしいです...)
実はこれスポーツ指導者界隈でも、
この全肯定漫才がちょっと話題になり、
『こういうふうに子供たちと接するコーチが増えると良いよね』と好評です。
そのぺこぱコーチや親を見て、
子どももぺこぱになって成長していく。
良いじゃありませんか!
例えば、
・集合時間に遅れてきた
→グラウンド10周!とか頭ごなしに怒る前に、
なぜ遅れてきたのか理由を聞こうじゃないか。
え、寝坊?じゃあ次から寝坊しない方法を一緒に考えようか!
といった感じでしょうか。笑
もちろん教育の場だけに限らず、
日本人みんながこういうぺこぱポジティブ思考だったら、朝夕の通勤ラッシュも皆イライラしないだろうなあなんて願望。